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薬用植物青空研修会

薬草園青空研修会

【観てみよう薬用植物】 植物園においてフィールド学習を行います。

漢方薬方と、その基盤となる生薬への一層の理解には「ナマ」の植物を観察することも大切です。

生きたすがたの薬用植物に接し、植物のかたち、香りを体感しつつ、個々の生薬のはたらき、薬方における作用などの理解を深めます。
漢方生薬の基原となる植物はもちろん、民間薬の原料として伝承されてきた植物、成分を抽出・化学処理して新薬の原料とする植物、また香料・香辛料・染料などに用いる和洋のハーブ類など、さまざまな薬用植物の姿を実際に見る研修の機会を設けています。

今後の漢方知識のレベルアップにぜひお役立てください。

 

2023(令和5)年度 薬草園青空研修会が開催されました!
2023年05月21日(日) 於:東京都薬用植物園
Covid-19に関する各種規制の緩和を受け、ほぼ以前の形式にて開催することができました。
84名の受講者(スタッフ含まず)の参加を得て、活況のある研修会の1日となりました。

<受付から開会>
受付
PECSの運用も2年目に入り、受講生・事務局双方がQRコードの処理等にも手慣れてきました。とはいえ以前のシール配布の時代よりも時間を要します。
開会の挨拶
三上正利 会長
  
<座学講義>
講義I「ケシ研修」
東京都職員 中村 耕 先生 
講義II「ムラサキよもやま話 紫草の歴史とロマン」
統括責任者 山上 勉 先生
(下は、園内で開花中のムラサキの花)
 
  
<ケシ類の観察>
講義I「ケシ研修」では座学のあと、栽培試験区へ移動。法による規制・禁止対象となるケシ類および規制のないケシ類の両者を、比較観察しました。
  
<園内観察>
学術委員による解説を聞きながら、園内に植栽される薬用植物などを観察し、理解を深めます。
漢方薬原料植物区
マオウ(写真手前)、カンゾウ、ナガイモ(サンヤク)、イトヒメハギ(オンジ)、コガネバナ(オウゴン)その他の多種にわたる漢方生薬の基原植物について観察・学習。
 
民間薬原料植物区
サボンソウ(写真手前)、ゲンノショウコ、スイカズラ(キンギンカ・ニンドウ)、オナモミ(ソウジシ)その他について学習。
染料香料植物区
和洋のハーブ類が集められたハーブガーデンで、ヘンルーダ(写真手前)、マンネンロウ(ローズマリー)、ハマナス、カミツレなどを観察。
 
有用樹木区・ふれあいガーデン
樹木の薬用植物もいろいろあります。キハダ(オウバク:写真手前)、ナツメ(タイソウ)、オオツヅラフジ(ボウイ)その他を学習。
製薬原料植物区
生薬としてではなく、成分を抽出して利用する薬用植物です。ジギトキシンを抽出するジギタリス(写真手前)、アトロピンを抽出するヒヨスなど、有毒植物が多いのが特徴です。
 
有毒植物区
有毒な植物にも薬理効果を示すものがあります。もちろん安易な使用は危険であり、「正しく恐れる」ことを学習しました。
<閉会>
  
閉会の挨拶
小根山 隆祥 学術顧問
  
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