【新着情報・ご案内】
漢方薬局製剤実習講座が開催されました
2026.08.20(木) 掲載
2026年8月16日(日)、63名の参加者を迎え、東京薬科大学 八王子キャンパスにて薬局製剤実習が開かれました。当日は9つの班に分かれて、当協会の役員によるサポートのもと、有意義な実習となりました。
先生方よりご挨拶・講義・オリエンテーション
東京薬科大学の佐藤先生よりご挨拶を賜りました。本年も、製剤実習の会場使用をご快諾頂きまして、この場を借りて御礼申し上げます。
冒頭はオリエンテーションとして、当協会三上会長が、薬局製剤の経てきた変遷について、ご自身ならではの具体例の経験談もまじえて話されました。続いて八木理事からは、製造方法等、製造上の各工程の注意点、段取りよく進めるための実践的なノウハウについての詳細説明がありました。
今年度は、日本で伝統的に用いられてきた生薬を含む製剤と、これからの製剤の二面性をもつ製剤実習を計画しました。
【茶剤】黄連解毒湯の製剤実習
生薬の入れ忘れや重複等の防止のため、生薬名と秤取重量を記した、オリジナルの「舟」を各自製作して用いるなど、製造工程上の工夫を実地で体感しながら進行しました。
和紙袋のヒートシールでは、煎じたときに生薬が膨潤することを考慮したシールのしかたもポイントです。
黄連解毒湯のような頻用処方であっても、品質確保と手際の良さを、法令等を遵守しながら両立させるノウハウを満載しているのが、本実習の特徴といえます。
【散剤】ガジュツ・三黄散の製剤実習
メントールの清涼感と、3味の生薬の作用を併せた処方です。「指針」では「西洋薬」の部に収載されていますが、生薬が主成分であり、薬局のアドバンテージを大いに活用可能な処方といえます。
ガジュツという生薬は、漢方処方にはほぼ登場しませんが、消化促進などを主眼とする生薬製剤等では利用機会の多い生薬であり、その基原植物や生薬の性状に関する講義も併せて行いました。本処方「ガジュツ・三黄散」を提供可能な手段は薬局製剤だけであり、本実習で学ばれた薬局製剤のスキルを、大いに活用頂きたいと思います。
製剤の工程と並行して添付文書・ラベル・製造記録書等を速やかに作成するのも、実践テクニックのひとつです。これらの保存期間は製造後3年間です。
薬学を志す学生の方も、今回は4名の方が参加されました。日常の講義や実習等でも、漢方方剤の製剤を実際に手掛ける、また製剤した茶剤を煎じて味まで確認する機会はなかなか無く、貴重な経験になったことでしょう。
この機会を捉え、今日の製剤実習で得た体験を元に、患者さんと薬局のコミュニケーションを深めるツールとしても、薬局製剤の一層の普及発展に寄与されることを願っております。
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